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2011年09月27日

検証 秋雨前線豪雨 被害。

秋雨前線(H23.9.20.15号台風)による被害について。
午前3時頃、宝珠川(視察)、志筑川(聴取)に異常は無かった。商人橋、さかえ橋付近の住人も、これまでの体験から、12号台風の時と同様であろうと予測していた。しかし、これまでとは違った東南アジアのスコールのような雨、そして、中田の高山池、王子の砂止池、合わせて3万3千㎥の決壊が重なり、早朝から水が溢れた。
結果、床上床下、合わせて4百に近い浸水被害、そして家屋の損壊、溜池、道路、田畑の辺面が相当の被害を受けました。幸いなことは、人災が無かったことです。
昭和39年台風20号、国際名wilda、カテゴリー5のスーパータイフーンは、日本列島を縦断し、三陸沖に消えました。合併前の津名町も大水害に見舞われ、今回の被害の比では無かった。学友達と共に船を乗り継ぎ、徒歩で帰宅、水害の後始末をした記憶が鮮明です。
今回も、多くのボランテイア等に支えられて、復旧が進んでいますが、課題も顕在化しました。
1 溜池の管理体制等の整備推進が急がれます。
 実態をこれまで以上に明確にして、人的被害を避ける事を優先しながら、早急に整備するもの、管理体制を強化するもの、廃止するもの等に整理する。
2 災害ボランテイアの情報の整理、連絡方法の確定等を推進する。
3 津波対策について、誤った認識等が有るので、早期に対応する。
4 情報管理を危機管理部で一本化しているが、その情報整理がまだ定着していないので、市役所が、たらいまわしをしているとの指摘が有り、配意しなければならない。
 また、マスコミ等への情報開示も、適宜、適切、そして正確に伝えなければならない。
5 被災者等は、ナーバスになっているので、対応等、平時より以上に丁寧にする。
  納得がいかない場合も、冷静に対応する訓練が必要。
6 災害時には、公費と私費負担の議論が必ず起きるので、根拠等を明確にして対応しなければならない。また、被災証明、税の減免などの処理を迅速にしなければならない。
7 市内でも温度差が有り、被害の大小に関わらず、公平に対応しなければならない。
8 今回の経験を、次回に活かすための対応を急ぐ。
9 これまで、多くの公共事業によりインフラ整備を推進してきましたが、まだまだ、対応等を急ぐ必要が有ります。
10避難勧告のタイムラグ等について。(詳細は別途)
・午前3時頃。宝珠川(視察)、志筑川(聴取)異常なし。
・6時半前後 水位上昇。
・7時前後頃 中田・高山池、王子・砂止池、決壊(確認時間7時頃~55分完全決壊)
・7時50分頃から8時頃 道路から、志筑川に流入を確認。
・8時5分  宝珠川危険水位に近づいたので、避難勧告。
*これまでの経験則と最近の降雨等が違うので、再検討が必要。