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2025年08月07日

つみびとの歌

早逝の詩人、中原中也

わが生は、下手な植木師らに
あまりに夙く、手を入れられた悲しさよ

開業医の名家の長男として生まれ、幼少期は神童として評価されていた。
下手と言われた植木師さんには悪いが、神童中也の眼には、そう映ったのでしょう。

場違いの姿は気の毒でもあります。
文学の世界に生きた中也には、他の世界は不毛の乱舞に見えたのでしょう。
しかし、それ故に、知らずにかけた迷惑、不思議なものです。