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2025年06月01日
行財政改革
行財政改革
島の不思議な物語 外伝 「行財政改革」
一般的に行革は、いい意味で使われますが、現場行政ではそう単純ではありません。
淡路市が合併当初、職員が行ったトイレ清掃、マスコミ等で美談的にとり上げられました。
しかし、それまではシルバー人材センターでお世話になっており、結果、シルバーの収入が減りました。物事には表裏有り、川の流れは両岸から見なければなりません。
淡路市は財政破綻回避のために、まず、職員の減員、賃金カットにとりかかなければなりませんでした。人件費と一般財源がほぼ同じでは、行政サービスは不可能でした。
原因は5町合併の市で、隣接市と比較しても突出していました。そのために、市長職の給与カットを断行しましたが、審議会の委員の中には反対の方も居られました。
市役所のトップとしての対面です。しかし、当時は今のように賃金のアップが出来る状態ではありませんでした。「まず隗より始めよ」でした。
合併時の基準額からすると、約40%、審議会の見直しを経ても15%のカットで退任時まで継続しました。ボーナス等への影響を含めるとカットは更に増えます。
それを起点として禁じての賃金カットを職員に辛抱してもらい、行政サービスを確保しました。これらの事は一般市民にはよく伝わっていません。
よく冗談に、市長は給料多いからと言われましたが、あれはマスコミ等が市長への給与いくら支給と報道しますが、あれは所謂支給額で税金を引かれた手取りは7割程度です。
365日、24時間の拘束からみた対価としてはどうか?
それを支えているのが公務に対する責任感です。
ただ、公共の正義の執行は全体の正義であり、個々人のものとは相反する時が有ります。
その時に逆恨みがおきます。政府の要人に多くのSPがつく意味です。
何処で恨みをかっているか分かりません。現場行政もそうです。正義の断行には、それなりの覚悟が要ります。力なき正義は無に等しい。それに耐える倫理観が必要です。